3. 伝えることの価値
こんにちは、Takuyaです。
僕の高校時代のお話。
さかのぼれば、中学2年の頃も
おとなしかった僕が
教室で本を読んでいると
目の前に来て絡まれて
急にビンタされたり笑
トイレから教室に戻ったら
僕の机だけひっくり返されてる
もちろん誰も、何も言わない
僕も、気にしないが当たり前でした。
でも
高校に入学した時は
いわゆる、サイバーいじめ。
事の始まりは
男女問わず、仲良くなろうとした
僕の行動が男子の鼻に
ついたようでした。
僕の言動も未熟な部分も
あったと思います。
最初は、あまり話かけられなくなり
少しずつ、話しかけても
そっけなくなっていき
最後は、無視でした。
でも
僕は無視されている事実を
認める行動をするのが
なぜか怖かったんです。
気にせず、明るいフリをして
話しかけようとした時もありました。
そんなある日、家に着き
何の気なしに携帯を見ていたら
同学年、各クラスごとの
オンラインブログを見つけたんです。
自分のクラスのサイトに行ったら
男女の名簿が、ずらっと並んでいて
僕だけ、名前がない。
上から順に、同級生の日記を読み始めます。
「きっもあいつ
まじ〇〇(あだ名)きしょいわ」
主要メンバーの男子をはじめ
皆が僕にあだ名をつけ
ネタに変えて
結束を固めているようなブログでした。
これを目にしたのは
自宅の台所で、夕食を食べた後でした。
母が、テレビの前に呆然と座る
僕の異変に気づき、声をかけました。
「たくや…どうしたの?」
僕は、何も話さないし、動かなかった。
この時、僕は、迷っていました。
「親を巻き込んで、大事にしたくない」
という自分と
「でも、伝えた方がいいかもしれない」
という気持ちの葛藤です。
母にとっては
とても長い数分間だったと思います。
それでも、
母の言葉が、僕の背中を押します。
「言いなさい。
言って。わかんないから!」
何度もそう言われて、やっと重い口を開き
ことの経緯を、母に伝えました。
すると、母は、見たことのない
怒りの混じった表情をしていました。
かつ、とても冷静でした。
・僕がしてほしいこと
・僕がしてほしくないこと
を聞いてくれたので
「してほしいことはわからないけど
学校や相手の親に言うとか
とにかく大事(おおごと)には
したくない。
学校で、あいつ親にちくった奴だ
とか思われるのも嫌だ。」
と言いました。
それから母は、毎日ブログをチェックして
ひどい言葉の表現にあたる部分を
すべて、日々、ノートに
記録していました。
「一人じゃなかった」
と思えたのが救いでした。
母もいてくれて
当時、部活の仲間がいました。
それが唯一、学校にいけた理由です。
母とブログを観察していて
予想外の、嬉しいできごとが
1つありました。
ある記事に、匿名でいじめ行為を
批判するコメントが、載ったんです。
「お前らこんなことしていいと
思ってんのか? 最低だな」
そんな、僕のような他人を
守ってくれた人がいたんだと
思えたことが
本当に感動して、嬉しかった。
母と僕で、ブログを
見ながら嬉しくて大興奮。
そんなある日
学級委員長からDMがきます。
「このままだと良くないから
話し合おう」
と。
流石に度を過ぎたいじめを
変えるべきと思ったんだと思います。
結論、
僕がしっかり謝ることに決めます。
きっかけは何であれ
恨みを買ったのは事実です。
そこに謝ることは、悪いことではない。
何より僕は、表では無視されて
裏で、悪口を言われ続ける毎日より
残りの学生生活
ただ平和に過ごしたかった。
周りと自分の毎日を平和にするため
僕が、選んだことでした。
そしてある朝、朝会が始まる前。
僕は、男子全員、一人一人の前に行き
順番に、頭を下げて謝りました。
クラスは、とんでもない空気でしたね笑
そしてその日から
すべてが、変わりました。
みんなが、僕に声をかけるようになり
目を見て会話をしてくれるようになり
昼食を一緒に食べてくれて
話しかけてくれた。
それだけで嬉しかった。
誰が悪いとかよりも、平和な時間を
取り戻せたのが、本当に、嬉しかった。
数ヶ月後、学校の外でも
一緒に遊ぶようにもなり
学年を終える時には
一緒に過ごしてよかったと
みんなと最後に思えたのが
嬉しかったです。
このいじめの体験から
僕が学んだことは
『伝えると未来が動いた』
ということです。
もちろん、
学校を変えるなどして
辛い場所から離れる、逃げることは
実は何よりも
自分を守る上で一番大切です。
ただ、後悔したくなかった。
変わらない、変われない
ことの方が多い世の中で
「何をしてもどうせ」と諦めていたら
起きなかった希望の未来が
自分が勇気を出して、行動しただけで
突然現れたように思えました。
だから…
「伝える」とは
最も怖いことであり
勇気ある行為でもある。
伝えることは優しさにもなる。
大人になると、
言わないことの方が多いし
言わない方がいい時も増えていく。
人の気持ちや迷惑を考えず
相手を傷つける言葉・行為は
ひどいですが、
人を思いやり、大切にする
『伝えること』なら
僕はしていきたいと
強く思った体験でした。
この言葉を受け取る皆さんに
『伝えている』のも
ある種の僕の表現なんです。
発信とは、信じて発する。
誰かが最初に声を上げることで
世界が変わり始めることがある。
僕も、世の中を変えていくために
声を最初にあげられる人でありたい。
僕は、気持ちを、言葉に。
という話でした。
Thanks for reading!
それでは、また更新しますね。
Takuya